骨盤ベルトは、いつからするの?

女性はなぜ産前産後の骨盤矯正が大切なのか
妊娠中・産後こそ骨盤ベルトが役に立つとき

  • 人は生まれながらにして、股関節の角度が3種有り、
  • 内股になりやすい方
  • がに股になりやすい方
  • まっすぐタイプの方
  • …というように、歩き方や姿勢のクセが出てきます。筋肉はいつも、そのクセに合わせてバランスを取ってくれている状態です。

妊娠すると、お腹の赤ちゃんを守るために骨盤が少しずつ開いてきます。
すると、もともと内股タイプの方は股関節がさらに内側に入りやすくなり、そのぶん太ももの筋肉やお尻まわりに負担がかかりやすくなります。

股関節前捻角と頚体角度解剖学の骨角図

【前捻角】が大きいタイプ(内股になりやすい方)

前捻角平均15度で うつぶせになり、足を外転すると45度平均です

【前捻角】過度

この前捻角が大きい B タイプの方は、

  • 股関節の動きが固まりやすい
  • 変形性股関節症リスクが高いと言われている
  • といった特徴があります。
    結果として「太ももが外に張り出して見える」「お尻が横に広がって見える」といったお悩みにつながりやすいのです。
  • 股関節が内旋しやすいため、腸骨(骨盤の上の方の骨)は外側へ開きやすく、骨盤まわりのケアがとても大切になります。


過剰な【前捻角】過度ヒップ角度)イメージ図

【前捻角】Bタイプ(過度前捻:内股になりやすい方)

この場合、前捻角のBタイプにあたる「過度前捻角」は15〜45度未満が目安です。
通常は45度くらいまでいきますが、そこまで開かない方や、股関節が固まりやすい方もいらっしゃいます。

股関節が内旋しやすいため、腸骨は外転し、骨盤の角度が広がりやすくなります。

股関節前捻角可動域のイメージ図

【前捻角】Cタイプ(後捻:がに股・外張りタイプ)

アヒル座り禁止


前捻角の C タイプにあたる「後捻」の方は、

  • 足を外へ開きやすい(がに股気味になりやすい)
  • 太ももが外側に大きく見えやすい
  • といった特徴があります。前捻角がきついとそれを補うために、どうしても内股歩きや偏った座り方になってしまいます。

とくに「アヒル座り(ペタンとお尻をつけて座る姿勢)」は、
股関節や膝への負担が大きく、骨盤や太ももまわりの形にも影響しやすいため、当サロンではできるだけ控えるようお伝えしています。

アヒル座りは股関節を変形させるイメージ図

【頚体角】

頚体角がBタイプの方は、腰骨のあたりが横に出っ張って見え、足が太く見えやすい特徴があります。
前捻角もCタイプ(後捻)の場合は、股関節が外旋しやすく、太ももの外張りが目立ちやすくなります。
そのため、骨盤まわりの「外側への開き(外転)」をやさしく調整していくことが大切です。

産後股関節痛のイメージ

妊娠・出産と骨盤まわりの負担

基本的に、前捻角が大きいタイプの方は内股になりやすく、内股の方ほど負担がかかりやすくなります。

この時に無理をすると、膝が更に外転しガニ股を形成してしまうか股関節を固めてしまって、骨盤周辺の筋肉の可動域が得られません。

  • 膝がさらに外へ開いて「がに股」が強くなる
  • 股関節を固めてしまい、骨盤まわりの可動域がとれない

といった状態になりやすく、結果として

  • 仙骨(背骨の土台)が動きにくくなる
  • お尻の筋肉(臀筋群)にロックがかかる
  • 腰部への負担が増えて、慢性的な腰痛につながる

…という流れが起きてしまいます。

産前産後の骨盤矯正が大切な理由

骨盤が開き=反り腰になりこれも腰椎の骨に対する負担が生まれます。

産後は骨盤が開きやすく、同時に反り腰になりやすい時期でもあります。
それは、腰椎に直接かかる負担が増えている状態です。

  • カルシウムの損失を防ぐ
  • 母乳の分泌を良好に保つ
  • 産後の疲れや腰痛を軽くする

ためにも、日頃から“無理のない範囲で正しい姿勢を身につけること” はとても重要です。

正しい骨盤の位置を取り戻し、
少しの運動と、やさしい食事習慣。
この3つのバランスが、産前産後ケアの「鍵」になります

当サロンでは産前7ヶ月から産後4ヶ月ピークで8ヶ月まで対応しています。

産後骨盤のケアーイメージ

骨盤ベルトの使い方について

骨盤ベルトは、伸縮性があってご自分の体に合ったサイズのものであれば、産後も引き続きサポートに使うことができます。

今はネット通販でもたくさん種類がありますが、

  • 苦しくない程度にやさしく締められること
  • 骨盤のいちばん広いあたりをしっかり支えられること

を目安に選んでいただくとよいかと思います。

不安がある方や「どの位置に巻けばいいか分からない」という方には、
サロンで骨盤矯正を行いながら、ベルトの巻き方もあわせてお伝えしています

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