産前産後には三者三様の骨盤の歪みがあります
妊娠前から腰痛がある方は、なるべく早めに専門家へご相談いただくことをおすすめします。お腹が大きくなるにつれて腰や骨盤への負担は増えやすく、骨盤のズレや姿勢の変化によって、腰椎の椎間板まわりにストレスがかかりやすくなるためです。妊娠前〜安定期のうちに、できる範囲でケアをしておくと安心です。
一方で、妊娠中に分泌されるホルモン(リラキシンなど)の影響で、体質が変わりやすくなり、「これを機に体を整えたい」と前向きにとらえることもできます。
産後は、目安として1ヵ月以降から骨盤矯正を始めることをおすすめしています。出産で広がった産道や骨盤は、時間の経過とともに少しずつ閉じていきますが、その働きを手助けするのが骨盤調整の役割です。あらゆるタイプの骨盤の歪みがありますが、基本的には股関節の位置やタイプによって、骨盤の歪み方も三者三様に変わってきます。
Aタイプ(標準タイプ)
- 頸体角Aは、股関節と骨盤の結合部の角度と、前捻角A(股関節のねじれ具合)の組み合わせで成り立つ、いわば「標準タイプ」です。
- 「正常・異常」というよりも、その方が生まれつき持っている体型や姿勢の特徴と考えると分かりやすいです。
- このタイプの方は、股関節と骨盤の動きが比較的バランスよく保たれていることが多く、妊娠・出産期も大きなトラブルが出にくい傾向があります(もちろん個人差はあります)。

Bタイプ(ガニ股さん)
頸体角Bがやや小さめで、いわゆる「ガニ股さん」タイプに多く見られる股関節です。前捻角が大きめで、股関節の可動域は広く、骨盤も連動してよく動きます。
一方で、運動量が減ったり、長時間同じ姿勢が続いたりすると、臀部筋や梨状筋がゆるみすぎたり、逆に部分的に固くなったりして、骨盤の左右差やねじれタイプの歪みが出やすくなります。


Cタイプ(内股さん)
- Cタイプは頸体角がやや大きめで、股関節がまっすぐに近い位置になり、前捻角(ねじれ)が少ない傾向があります。
- いわゆる「内股さん」タイプに多く、太ももの前側や内側の筋肉に負担がかかりやすいのが特徴です。
- 運動不足が続くと股関節まわりが固まりやすく、腰痛や股関節痛、ひざへの負担につながることがあります。

タイプ別に気をつけたい姿勢・動き方
Aタイプの方でも、栄養バランスが崩れたり、同じ姿勢が長く続いたりすると、骨盤まわりが固まりやすくなります。カルシウムをはじめとした栄養を整え、母乳の分泌や体力回復を助けることは、どのタイプの方にも共通して大切です。
Bタイプ(ガニ股さん)は、立ち方・歩き方が外側に流れやすいため、お尻の筋肉が疲れてくると骨盤のねじれが出やすくなります。Cタイプ(内股さん)は、膝が内側に入りやすい立ち方・座り方が続くと、股関節や膝への負担につながりやすくなります。

どのタイプでも共通して言えるのは、「自分のクセを知り、負担の少ない姿勢や動きを身につけること」と、少しの運動と無理のない食事習慣を続けることが大切、という点です。
整体でできること
カイロプラクティックや整体では、骨盤や背骨だけでなく、股関節・足首などを含めた「全体のバランス」を見ながら、アライメント(骨格の並び方)を整えていきます。
整体カイロ・ロクシー金沢では、看護師としての経験と、これまでの施術経験を生かしながら、姿勢・栄養・運動エクササイズを組み合わせたご提案を心がけています。
なお、強い痛み・しびれ・麻痺・発熱・出血などがある場合や、糖尿病などの持病で体調が安定しない場合、手術後の経過観察中などは、まず医師の診断・治療を優先していただき、そのうえで整体を検討していただくことをおすすめします。
「自分の股関節タイプを見てもらいながら、産前産後の骨盤ケアをしたい」という方は、産前産後骨盤整体メニューもあわせてご覧ください。
お客様のお声
お客様の声では、骨盤矯正のあとにダイエットにも成功された方の口コミをご覧いただけます。ご自分の骨盤タイプが分かると、どんな動きを取り入れると痩せやすいかも見えてきます。気になる方はぜひ一度ご相談ください。あわせて「骨盤ダイエット」のページもご覧ください。
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